成人年齢が18歳になって、初めて賃貸借契約を結ぶときの注意点

成人年齢が18歳になって、初めて賃貸借契約を結ぶときの注意点


民法の改正により、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことをご存知でしょうか?それによってどのような点に注意するべきか解説していきます。

このコラムでは、初めて賃貸借契約を結ぶ18歳前後の人や18歳前後の子供がいる親が注意しておきたい点を解説します。契約を交わす際に注意する点や賃貸物件を見つける手順をおさらいしていきます。

成人年齢18歳に引き下げに伴う賃貸借契約の変更点は?

部屋を借りるときは物件の仲介を行う賃貸仲介不動産会社を通じて賃貸借契約を結びます。契約における一般的なルールを定めている民法という法律が改正され、202241から、成人年齢が18歳に引き下げられました。

これまでは成人年齢が20歳であったため、未成年者の契約においては親権者である親などの法定代理人の同意が必要でした。そのため、仮に子供が親権者の同意を得ずに契約を行ったとしても、後から契約を取り消すことが出来ました。

それが今回の法改正にともない、18歳から成人となるため、親権者であっても、後から一方的に契約の取り消しが出来なくなりました。親権者の同意を必要としなくなるため、契約者本人の意思のみでお部屋を借りることが出来るので、賃貸借契約に対する法律上の責任が発生します。お部屋を借りるときは賃貸借契約書や重要事項説明書の内容をしっかりと把握して理解することが必要不可欠となります。

高校生でも18歳以上ならだれでも契約できるのか? 

法律上、18歳以上であれば親権者の同意なく、契約者となれます。ですが、高校生や大学生という立場では、賃貸借契約を自身のみで締結させるのは現実的には難しい状況にあります。

18歳以上なら自由に契約が出来ますが、お部屋を借りる時には収入面での入居審査があります。安定した収入がないと、基本的には入居審査に通りません。

また、大家さんや管理会社が入居審査を行うため、物件によっては、親を契約者にしてほしいとか、連帯保証人を付けてほしいと言われることもまだまだ予想されます。

とはいえ、大家さんの立場からしても、学生の入居者は数年間お部屋を借りてくれる可能性が十分にあるので、お部屋を貸したい相手であることは確かです。大家さんによっては柔軟な考え方を持っている方もいらっしゃるので、事前に賃貸仲介業者に相談してみるのもよいかと思います。

 

18歳で賃貸物件を探して賃貸借契約を結ぶまでの手順について

 

どのようにお部屋を借りていくのか全体的な流れを抑えていきましょう

お部屋の探し方

賃貸物件を探す方法として、SUUMOやアットホーム等のお部屋探しサイトに掲載されている物件を問合せしたり、不動産会社を訪ねてみて、18歳でも借りれるお部屋があるか問い合わせてみる方法があります。

気になる物件の情報がゲット出来たら、次は実際にどんなお部屋か確認するための内見をしましょう。ここは一番大事で、めんどくさがらず、またどんな些細なことでも質問してください。お部屋の間取りや設備を確認するだけではなく、周辺にスーパーやコンビニ・ドラッグストアなどの商業施設があるのかなど確認することが大事です。

 

いろいろ見学・確認したうえで、ここが良いというお部屋が決まったら、入居申込書を記入します。ここでまだ契約ではありません。この申込書を記入する作業を入居審査をすると表現します。できれば、この申込書を記入する際に、不動産仲介業者に、初期費用の見積書を出してもらいましょう。18歳だからとなめられて高額な費用を請求される可能性が十分に予想されます。不明確なものがあれば、臆せず質問していきましょう。

 

18歳で賃貸借契約を締結する際の注意点

   短期解約の違約金が多額なお部屋ではないか?

18歳という年齢はまだまだ人生これからであり、進学や就職等ライフステージが大きく変化しやすい時期にあるものです。その中で、一定の入居期間を満たさず退去してしまうと短期解約の違約金が発生する場合があるので、必ずチェックしましょう!

   事故物件ではないか?

前回ご紹介しましたが、思っている以上に家賃が安かったりといったことがないか確認しましょう。もし事故物件である場合、どのような事故なのかもしっかりヒアリングして、納得できれば契約しましょう

 

   前回退去した際に何かトラブルがあったりはないか?

この問題は、非常に重要で、入居してすぐに問題になったりします。

例えば、隣から壁をドンドンされたとか、大声で怒鳴りつけてくるなど、引っ越ししてからわかることも多々あり、トラブルの原因が事前にわかっていれば教えてもらい、候補から外していく必要があろうかと思います。

   退去時の費用が膨大なお部屋ではないか?

退去時の原状回復についても取り決めや入居者が負担する費用なども事前に決まっているケースがあるので、確認しておくことが大事です。契約後に交渉するのではなく、重要事項説明書や賃貸借契約書を契約締結前に確認し、納得した上で契約することが重要です。

   マナーを守る

共同生活をするうえで、隣や上下階のご近所さんに迷惑にならないように日々の生活音等を気を付けることも重要です。ゴミ出しのマナーや夜に友達を呼んで騒がないように注意するなど、基本的なマナーを守ることが大事です。

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